『近況報告
』       弁護士 藤井浩一
   
 
 彦根に事務所を開いてから二か月以上が過ぎました。
これまでに感じたことを述べて近況報告とします。
 
  第一に印象強かったのは、四百年前の戦争の悲劇を今に伝えようとする人々が
いることでした。
事務所の近くに石田三成の居城跡がある佐和山があり、そこには、関が原の戦いに
勝った徳川軍が攻め寄せ、石田方約二千人の男女を裏の谷に突き落し、そのため
数日うめき声が響きわたった、と書いた看板がありました。
 
  第二は、事務所開設を聞いた多くの人から、予想もしなかった激励を頂いたことでした。自分では第一法律事務所の仕事の延長のつもりなのでびっくりし、感激もしました。
利己的な自分にも、好意を運んでくださる人々になんらかの形で応えたいとの気持ちが
沸き上がりました(もっとも、未だに何もしていませんが)。
 
  今は、学生時代の恩師の言葉「はなやかさを追うのでなく、自分の個性を追うべきである。一流になりたいと願うのでなく、自分自身でありたいと願うべきである」を反芻し、第一法律
事務所から頂いたモネの絵を感謝しながら眺めています。

<戻る>