■ めいきん生協との協同で実現 高齢者・障害者支援事業
      NPO法人
 「あいち あんきネット」発足
      弁護士  福井悦子
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急速に進む少子・高齢化

 わが国では、現在未曾有の勢いで少子・高齢化社会が進行し、高齢者の単身世帯、高齢者の夫婦世帯の割合が
高くなっています。他方、「自立」「自己責任」のかけ声のもと、社会保障制度は、改定の度毎に内容が後退しています。
厳しい社会環境の中、長い人生の終末期を孤独や不安とともに迎えざるをえない高齢者が多く生み出され、また障害者
の生活も、障害者自身の高齢化と親の高齢化により介助・支援が困難化しています。
また、高齢者や障害者の財産を狙った悪徳商法が多発し、社会問題化しています。

人としての尊厳を大切にするために

 人は誰しも高齢期を迎えます。人には、高齢になり、心身の力が低下しても、自己実現を追求し、尊厳を冒されること
なく生きていく権利があります。
しかし、現在の社会環境の下でそれを実現するには、市民自らの手で生活セーフティネットを築く必要があります。
  名古屋第一法律事務所は、創立以来三八年にわたって、権利擁護活動を行ってきました。
一方、名古屋勤労市民生活協同組合(=略称 めいきん生協)は三七年にわたり「生活の安定と生活文化の向上」を
目指して事業と運動を展開し、かつ介護保険事業と独自の福祉事業を行ってきました。
この両者で協同し、両者のもつ力を活用しあい、高齢者や障害者が自己実現を追求し、尊厳を冒されることなく生きて
いくことを支援する活動を行おう! と、どちらからともなく言い出したのが三年前。
それから協同での研究会を重ね、昨年九月に「あいち くらしと権利 協同ネット(=略称〈あいちあんきネット〉)」を発足
させ、昨年暮れにNPO法人としての認証を得ました。

多くの方の協力が成功の鍵

 協同ネットは、支援を求める方にはNPO法人の利用会員になってもらい、その人の希望に応じた人生設計を織り
込んだ「くらしと人権を守る総合支援契約(仮称)」を締結します。
この総合契約により、各人の希望に応じて、ホームロイヤー支援、施設や病院に入る際の身元保証人引受、任意後見
随時生活支援等必要な支援を必要に応じて発動できるようにします。
  今後、このNPO法人を発展させるためには、皆さんのご協力が必要です。
一人でも多くの方にNPO法人を支える正会員、賛助会員になっていただきますよう心より呼びかけます。




あんきネット
パンフレットはこちらからご覧いただけます。

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